紐解いていく

ウーマン

家族以外の協力者を

うつ病の疑いがあるかもしれないと考えるのであれば、本人や家族だけであれこれと悩むのではなく、まずは頼れる相談先を探すことが大事です。適切な判断や対処法を得るためでもありますが、本当にうつ病であればその原因を究明し、周囲の協力の下での治療体制が不可欠となるからです。もし、子供であれば学校の担任の先生、職場であれば上司など、家族以外でもっとも信頼できる人が第一の相談相手になります。家族以外の身近な人というのは、日ごろの様子を知っているため、判断や対処に役立つ濃い情報交換が期待できます。また、当人が気付きにくいことを情報として教えてくれる可能性も高いです。そして、うつ病と診断され、原因が学校や職場にある場合や休学、休職となった場合にも、こうしたサポート体制を整えることで、治療への理解や協力が得られやすいメリットがあります。学校なら養護教諭やスクールカウンセラー、職場なら産業医なども相談相手として適しています。実際の治療は、精神科などの病院やクリニックでおこなわれますが、このように治療を行いやすい環境を作ることは、とても大事なことです。治療過程では休養が余儀なくされるため、家族以外の理解者がいることで安心して休める環境が作りやすくなります。そのうえで、薬物治療や原因究明のための精神療法などを受けることが大切です。うつ病と診断されて、投薬を開始してもすぐに回復に向かうわけではありません。一般的な内蔵系の病気であれば、患部の治療が最優先になり、その原因を究明することはありませんが、うつ病の場合は違います。うつ病は治療の過程の中で、その原因を取り除いていかないと繰り返しストレスにさらされて症状が好転するのに時間がかかってしまう仕組みです。実際に投薬だけではなかなか好転せずに、満員電車に乗ることができず出社できなかった人が、職場を変えたことで急激に好転することも少なくありません。職場の人間関係が最大の原因だと考えている人は、会社を辞めることで、夫の不貞の場合は離婚することで症状が緩和されることもあります。原因がどこにあるのか自分で判断や整理ができなければ、医師のカウンセリングを助けにして、投薬治療と並行して究明していく流れが一般的です。対処療法よりもこちらのほうが効果が出やすいケースもあります。とはいえ、受けるストレスは様々です。生きているうえで受けるストレスは複雑に絡み合っているので、一番の原因がこれだと絞り込むのは難しいことです。そのため、まずは一つずつ嫌だったことを書き出していき、整理していきます。リストアップしていくと、嫌なことが職場やプライベートなどどこに集中しているのがわかってきます。医師と情報を共有しながら、自分にとって何が最悪かを知り、それを回避するにはどうしたらいいかを考えてくことが大事です。

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